とうとう日本中がコロナで大変なことになってしまっています。
本来であれば、先月末には、武漢に行き、武漢音楽学院で琴の講演と演奏をするはずでした。
武漢でコロナが発生してから、ずっと武漢の友人と連絡を取り合ってきました。
発生当初の頃は、楽観的だった彼の発言が、日を追うごとに深刻になっていくのには本当に心が痛みましたし、
武漢が閉鎖されてからは本当に心配で、それでもあまりしょっちゅう無事ですか?と聞くのも気が引けて、
どのくらいの間隔が適切なのだろうと悩みながら、10日~2週間に1回くらいのペースで
なんてことない話題を振って無事を確認していました。
幸い、彼はご家族とお家に籠もり、いつも明るいメッセージを返してくれて、
感染せずに無事このコロナ禍を乗り切られました。
本当に安心しました。
上の3枚の写真は、彼が送ってくれた武漢の写真です。
とても美しいけれど、人が全く外出していないのが見てとれます。
そして、4月に入り、武漢でのコロナ感染はようやく抑えられ、とうとう先週封鎖が解かれました。
そんな中、つい最近彼とやり取りした話題は、やはりなんてことない話題で。
日本でも桜が咲きましたよ。本来あなたは4月頃に日本に来る予定だと言っていましたね。
この桜が見られなくて、とても残念ですね。写真を送ります。
と、近所の桜の写真を送ったところ、彼は、
武漢大学は中国でも有名な桜の名所なのですよ。
毎年とてもたくさんの人が、全国から見に来るのですが、今年は人が全くいません。
というメッセージとともに、武漢の桜の写真を送ってくれました。
本当に美しい桜、でも人が全くおらず、怖いほど静寂に包まれた、街中の桜。
公園もまた、静かな春を迎えたようでした。
本来は、3月下旬に、この桜を眺めていたかもしれなかったのですが。
最近はむしろ日本の方が危なくなってきています。
次に武漢に行けるのは、彼と再会し、一緒に仕事ができるのはいつのことでしょうか。
この彼が送ってくれた武漢の桜の写真を見ながら、
彼ら武漢の方たちが今よりもっと情報が少ない過酷な状況下で、
恐怖を覚えながら、それでも忍耐強く過ごした2ヶ月に思いを馳せ、
日本も同様に、努力してこの状況を乗り切らなければならないのだと感じました。
それでも明けない夜はないし、いつかこの禍も収束します。
いまは皆で家で過ごし、その時を待ちましょう。
皆様どうぞご無事で、再び笑顔で会えますように。
留在家中吧!