半澤香苑。香苑は雅号。
幼少時からピアノ・ソルフェージュ・音楽理論等を学び、日本の音楽大学に付属高校から進学。大学院(修士)まで音楽を専門に学ぶ。
高校はピアノ、大学(学部)・修士の専攻は音楽学で、音楽史を中心に学び、世界の様々な音楽の知識と雅楽・能・三味線など、邦楽を中心とした演奏技法を身に付ける。
博士課程では日本文化論を専攻し、日本音楽史を主要課題として研究、博士(学術)取得。
琴(古琴・七弦琴)は、研究的関心から入り、その演奏技法と高い芸術性に惹かれ、演奏にも携わる。
現在はさらに、中国の著名な中国音楽史研究者であり琴の演奏者で、文人としても広く知られる吳釗先生( 国家級非物質文化遺産古琴芸術代表性伝承人で、中国琴会会長兼全国業余古琴芸術水平考級委員会主任も歴任)に師事し、文化大革命以前の古琴芸術の伝承に励んでいる。
また、研究者として琴の研究に携わる。特に、すでに廃れてしまった琴の音楽を、単なる打譜(現代的演奏習慣に依拠する解釈)ではなく、同時代資料等による研究に基づき復元している。
これまでに浦上玉堂の催馬楽(琴曲)、唐代の琴曲の復元を行い、日本のみならず中国でも発表し、評価を得ている。
日本国内のみならず、中国 ・ロシア・アメリカ・ヨーロッパ等の大学や国際学会等で古琴に関する講演、発表、演奏を行っている。